パソコンを自作する |
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◆自作機54台目を作ろう
( 2009/6〜スタート、2009/10/23 組立完了・2010/1/16 完了宣言 )
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■組み立て詳細■出来上がりを宣言しても良い状況なので完了宣言をしよう。対応しないアプリケーションがある時だけが気に掛かる。 ・ 今回の自作機には下記のようにいろいろなことがあった。新しいOSをこんなに早く試したのは初めてだ。1年経ったくらいが買い時であるとの思いは今でも変わらない。古くても使い慣れたものが、機能豊かでも慣れない新しいものを駆逐してしまうのは当たり前の状況だが、どんなに無理をしてでも新しいものを導入する心意気も必要だ。そうでなければ、暖かい空気に包まれた腐った果物になってしまうと思う。次へ、次へと意気を高めて行くことが人間の生き様だ。このスペックで 55,000円なら御の字だろう。モニター候補をプラスして 70,000円ならよい買い物として評価してもらえるかもしれない。しばらく様子を見てみよう。 ・ このパソコンを作り始めようとしてから既に3ヶ月が過ぎてしまった。Windows 7 というOSのメジャー発売を待っている時期とも重なり、ハードの世界でも大きな興味湧く出来事もなく、ひたすらただ動向を見守るといった雰囲気であった。 企業用にはもう販売が始まり、久しぶりにCPUの新発売もあり、いよいよお得意の年末商戦に向けて活発な活動が始まるのだろう。そんな雰囲気に押されて人々は知らず知らずのうちに購買意欲を掻き立てられるのだ。こちとらも同様、そろそろ真剣にパーツ選びに精を出そう。今まで書いてきた内容が一変するかもしれないが。 ちょうど40年前アセンブラ言語でプログラムを作っていた。作っていたといってもまだ初心者で、わけも分からず仕様書を書いたりプログラムを打ち込んだり、空調に守られながらもカタカナしか使えないコンピューターにカード、紙テープで入力するという時代であった。5ヶ月しか携わっていなかったが、のちのちの自分の人間力に大きく影響を及ぼした。34年前には日本ヘラルド映画の経理システムを当時のオフィス・コンピュータに乗せた。不都合な処理ばっかりの映画業界の経理システムをコンピューターに組み込むのは楽しいものであった。この時はコボル言語を使った。エクセルのマクロを使い倒したのは、それからしばらくしてからの事であった。宣伝部長時代には、英語の喋れないことなど忘れカンヌ映画祭を始めとして数多くの海外にも行った。一番楽しく、また映画が当たらないという打率の低さにプレッシャーを感じっぱなしの時代でもあった。 パソコンはあくまでも道具。それを動かす優秀なソフトやシステムがなければ何も生きてこない。道具が優秀なら仕事も捗る。ソフトとハードの両面からパソコンに向かうことが出来るのは仕合わせ。最近はパソコンを作ったり、ホームページを作ったりと内容もだいぶ変わってきたけれど、コンピューターとの付き合いはまだまだ続くのかもしれない。 コストパフォーマンスといっても外見では何処がどう違ってどう良いのかが分かりにくい。全体の価格が安いこと、一応何でも出来るパソコンのこと、このあたりを満足させることが一番かな。機械類はお金を出せば出すほど高機能なものが手に入れられる。それをそのまま自作してしまうのはあまり面白くない気持ち。ここぞというところだけでも高機能な使い方が出来るのが理想だ。どんなものにも一長一短、多くを求めてばかりいると結婚も出来ないという、ちょっと頭の良いあるいは頭の悪い人になってしまうよ。 ・ 予想通りと言おうか、予定通りと言おうか、かなりの回り道をした。いろいろと考えた挙げ句が各パーツとなった。パーツは揃えて組み込みも終わった。コストパフォーマンス重視一番。二番目は Windows7 をいち早く導入することかな。1年たった頃に買い求めるのが新OSの原則なのだけれど、今回のように製品候補版をテストでき、その途中経過がある程度満足だと新しいものを求める気持ちが湧いてくるというものだ。しばらくは OS の頻繁アップデートに悩まされることになるだろうけれど。10/22発売日が待ち遠しい。届くのはいつ? ・ パソコンを3万円で作って欲しいという依頼があった。この54台目の自作機の途中だし、卸値で組み立てるため自作機よりも間違いなく同スペックなら安く仕上がるショップブランドをいつも注目していたので、今回はネットで完成品を探すことにした。 しかも新しいOSが発売されるこの時期、いろいろなキャンペーンや在庫整理で必ず希望に近いものが見つかるだろうとの確信はあった。OSが入って3万円はちときついと思ったが、あるもんだね。I-O DETAの ioPLAZA に『HPのデスクトップ・パソコン』が 29,800円(送料込みで31,800円)。OS:Vista、チップセット:Intel G33、CPU:Intel Celeron 450、メモリー:1GB×1、ハードディスク:160GB、DVD-ROMドライブ。あまりにも非力で、メモリーも不十分、ハードディスク容量不満、読み込み専用のDVDドライブときては、ちょっと足踏み。超バッドではないが、再度の探索。 探し当てたのが、Faith のショップブランド・パソコン。OS:XP、チップセット:AMD 780G、CPU:AMD Athlon X2 5050e(2.60GHz)、メモリー:PC6400 DDR2 2GB 800MHz JEDEC (1GB×2)、ハードディスク:500GB(Cash16MB S-ATA2 7200rpm)、光学ドライブ:DVDマルチドライブ(SATA・DVD±R18x/±RDL8x/+RW8x/-RW6x/RAM12x)。これが送料込みで 39,800円。スペック内容と予算オーバーを秤に掛けて依頼者に説明。このパソコンで行くことになった。その後同価格で Intel G31チップセット、Core 2 Duo E7500 がラインナップされたが、時既に遅く悔しいけれど悩まないですんで良かった。それにしても安い。この値段では、とても自作機を提供することは出来ない。良い買い物であったと思う。自作機の意義を問われる結果となった気がするが、自作機の拘りはまず見た目、ケースの選択、途中がなくて最後は見えないところへの気配りという相反する要素を含有する意味合いがあり、結構それはそれは深いものなのだ。 ・ 早かった。22日お昼頃 Windows7 が到着した。ちょうど4ヶ月前に予約しておいたのだ。Amazon.co.jp は、注文・発送などの仕事ぶりは信頼がおける。21日早朝メールで発送のお知らせが来ていた。店舗で買うのと同じ日に入手できたことが嬉しい。仮にインストールしてあった Windows7(RC版) をそのままにして、新発売 Windows7 アップグレード版を新規インストールした。どうなるのかなと思っていたが、なんのことはない、アップグレードの条件である前のバージョンの Windows メディアを要求されることもなく、すんなりとインストールが完了した。RC版 windws は、windows_old というフォルダーで保存されていたので、最終的にこのフォルダーを削除して問題ない。RC版は Ultimate だが、今度は格下の Home Premium、普通に使うならこれで充分だろう。新しい OS に対応できないソフトもあるだろう。それなりに検証してきたつもりではあるが、このあたりの確認作業が結構面倒なのだ、いつも。 ということで、今回のパソコン自作も終わったようなもの。あとは使ってくれる人用にどれだけカスタマイズできるかが命だ。いつも口を酸っぱくして言うように、パソコンはあくまでも道具、道具が優秀であること、美しいこと、確かであることはもちろん必要なことだけれど、最も重要なことはその機械の機能をいかに使いこなすかである。優秀な人間が優秀な機械を使い、的確な経過を辿りつつ優秀な結果を出すための道具としては、こんな便利なものはない。誰か使ってちょうだ〜い。 ・ 突然それはやってきた。不具合の発生である。10/23Windows7発売日翌日に組み上がったこのパソコンは、順調にいろいろな検証中であった。ある日、起動後のWindows7の四つ葉マークが凄く速く回り出し、次の画面の○印も凄い速さで回り出した。ログイン画面の文字を受け付けるカーソルも激しく動き、ログイン後CPUZにてCore Speedが激しく上下しているのを確認。また、時計がめちゃめちゃ速く進み出した。何処に異常があるのか見当がつかずあたふたとしてしまった。今までに一度も起こらなかった自作機の様子。 手を付け始めたのが、Windows7 RC版やWindows7 アップグレード版の再インストール。だが、やはりインストール時からCPUが暴走しているように異常に速い速度で動作が表面化し、その時点でマウスが使えなかったりパソコンの名前を受付ける場面ではキーボードも使えなくなった。仕方がないので、WindowsXPをクリーンインストール。しばらくは正常のように見えたが、CPUZを走らせるとフリーズ状態になり、Windowsの終了時にもフリーズ状態となる。強制終了した後、次回起動時には画面表示は真っ黒、BIOS画面表示も出来ない。翌朝の起動は出来たがその後は昨日と同じ結果が出る有り様となった。 もう一度冷静になり基本的なことから再試行してみることにした。CMOSクリア。そういえばこのPCが組み上がってからBIOSアップデートを行ったのに、CMOSクリアをしていなかったと思いだした。昔のようにFDDからしかBIOSアップデートが出来なかった時代はもっと慎重だった。致命的なダメージが起こる可能性のある作業にはかなり慎重だった。今やOS上からBIOSが変更できる時代、うっかりしていた。CMOSクリアしなくても何も起こらないこともある。時計合わせもちゃんとして、まずHDDを20GBだけ使用してWindowsXPをクリーンインストール。このインストール時は極めて順調。どこかが暴走している様子は見受けられない。その後Windows7アップグレード版を新規インストール。WindowsXPを引き継ぐ設定にはしない。一応これで何度目かのWindows7環境が出来上がった。 順調に見えてはいるが、Windows終了時に嫌な音(ブーとジーの間のような音)が鳴ってどきっとさせられた(2度)。対処経過中にも発生した音である。起動時PCのビープ音でハード的な不具合が分かる場合もあるが、終了時の異音とはと首を傾げた。また急に、前面のPOWER-LEDが点灯しないということも起こった。でも何故かUSBにフラッシュメモリーを差したら、急に点灯したりもした。どうも安定していない様子が窺える 最近のパソコンの特徴である、Cool&QuietやC1Eによる省電力機能が関係している予感がする。マイナーマザーボード故のweb書き込みも少なく、なかなか不具合特定解消には至っていないが、結局は次のように対処して様子を見ることにした。DefaultでEnabledとなっている「Cool'n'Quiet」をDisabledに、C1Eは勿論そのままDisabled。BusSpeedも200MHzに固定、といっても多少は変動するが。こうすることによってかなり変動していたCPU CoreSpeedも揺れ幅がすくなくなり、かなり安定してきた様子が感じられた。CPU Core Voltage:1.248〜1.264v、CoreSpeed:2700.0〜2702.4MHz、UPU-Fan:2235rpm、CPU:34℃、M/B:36℃、HDD:33℃と暖房のない部屋で理想的なスコアを計時している。今風ではないかもしれないが、安定性が一番と考えた。このcpuなら温度も心配いらない。付けていなかったケースのスピーカーも取り付け、ビープ音を確かめられる環境にした。購入先に問い合わせまでして、すぐにでも修理・検証に出そうかとする矢先だったが、おそらくこの程度の具合なら故障確認もおぼつかなかったであろう。Windows7対応も絡んでいるとは思う。ドライバーなども最新版Windows7対応にしているが、次回のBIOS・ドラーバーアップデートに期待をしたい。Memtest86を使ってメモリー検査をしたが、Window7上からも同じようにメモリー検査が出来た。もう少しこのまま様子を見ればokが出せるかもしれない。 Window7も同じように適切なランチャーを持っていない。デスクトップ上にファイルやショートカットのアイコンをたくさん並べて悦に入っているのは誰だ。整理整頓はそんなことでは不十分。WindowsXPまでは「オフィス・ショートカットバー」というランチャーが凄く便利だった。自作機のほとんどにそれをカスタマイズしてやり喜ばれていた。今現在捜したランチャー替わりなるものは「Vasta Start Menu」なるもの。XPからスタート→プログラムの雰囲気が変わったことを補ってくれそうだ。いずれにしろ、OSが変わろうが使い易く変わらなければ意味がない。事業仕分けではないけれど、何を残して何を変更・追加させるのかという思考・作業は人間力の高い人物がリードする仕様立案に従うべきである。群盲とは言わないまでも、今の時代、多くの場面でたくさんの意見を聞き結局は多数派の仕方に従うような保守的な生き方は、時代に逆行するどころか先人達が作り上げてきてくれた歴史的な頭脳の蓄積を生かし切れないという結果になるのだ。 ・ 12/9 またあの忌まわしい異常事態が発生した。この日Windows7を起動すると、あの四つ葉マークがちょっと速く動いているなと感じた後、次の○印がやはり速い速度で回っているのを見てもの凄く嫌な感じがした。案の定、ログインパスワードを受け付けるカーソルが激しく動いている。今度はキーボードも使えWindowsに入ることが出来たが、また時計が異常に速く動いている。秒針の動きを見ると10秒もしないうちに1分経ってしまう。立ち上がり時の音楽も異常音、オーディオマネージャのアイコンに×が付いたり、タスクトレイのアイコンが一部表示されなかったりもした。Cool'n'QuitをDisabledにしてあるので前回のようにCPU Clockが800MHz〜2700MHzの間を激しく動くのではなく、2700MHz近辺を激しく振動している様子が見て取れた。何度かこの状態でログインを繰り返した。不思議なことにBIOSの時計は正常な動きと、Windowsに連動しない時刻を指している。どうみてもOSの爆走としか見えないのだが、その原因は一体何なんだろう。マザーボードあるいはCPUに異常はないのか?それとも電源とかの原因もあるのだろうか? 12/10 初めてマザーボード発売会社に問い合わせた。電話のお姉さんはさすがに知識が豊富だった。しかし私が経験しているような現象の問い合わせは1件たりともないとのこと。ましてや時計が異常に速く回るという報告は聞いたことがないと言われた。同じことを何度も言ったり、聞いたりしてしまったが、ヒントになるようなことは何も聞けなかった。保証期間中なので4000円でマザーボードを取り替えることが出来るそうだが、それは嫌だ。 今はまた、Windows XP をクリーンインストールして様子を見始まった。何度目なのだろう。ここでまた異常が起こるようなら、マザーボードとCPUを同時購入したソフマップに送って検証してもらおう。C1E機能が効かない。それ以外は特にハード的におかしいと思えるところはなさそうなのだが。結果的に非常に不安定なシステム状態が続いている。 ・ 12/10 夜、突如閃いた。おそらく今までの不具合はこういうことだったのだろうという確信にも似た予測が急に湧き上がった。結果は後日の検証後ということにして、今言えることは決してハードの問題ではなく、やはりソフトに起因する不具合発生だということだ。サポートのお姉さんが聞いたことないというのはその通りなのだ。今回手に入れたWindows7 はアップグレード版、ここがポイントだ。アップグレードということは、その前に XP なり Vista なりがインストールされたパソコンでなくてはならないという条件があった。最初に勇んでインストールした時は Windows7(RC版)からのクリーンインストールのつもりだった。第1回目の不具合発生後は、Windows XP からのクリーンインストールのつもりであった。ここに落とし穴が!。7(RC版)といっても正規認証された製品ではないのだろうし、XP をインストールしても認証を省略して 7 のアップグレードを実施していた。おそらくこれがいけなかったのだろうと思う。マイクロソフト社の防御に見事はまったのだろうと思う。昔みたいに簡単ではないソフト著作権の扱い。きちんとアップグレードしなければこういう落とし穴が待っているのだ。これ以外には考えられない。これを解決するには、Windows7 の正規版を入手しなければならない。でなければ、XPの正規版を手に入れそこをアップグレードするしかない。今回試したXPは正規版であるが2台目へのインストールなので、認証をしていなかったから仕方がないのだ。さて、この後はまたの報告としよう。 ・ 整理をしてみよう。Windows7 のアップグレード版を RC版がインストールしてあったPCに新規インストール。インストール自体があまりにもすんなりいったので、Windows 認証が自動的に行われていたのかどうかは分からない。が、Default で初めてインターネット接続時に自動認証となっているので、問題ないと思った。その後、第1回目の不具合発生。Windows XP をインストールして(認証前)直後に 7 を新規インストール。これも認証確認は怠った。そして、第2回目の不具合発生。実際にはこんな単純ではなかったが、まとめればこういうことだろう。 Windows7 アップグレード版は、パソコンに XP 又は Vista がインストールされている状態でインストールしなければならないという規定がある。また、XP・PC にインストールする場合は新規インストールしかできないとある。web情報をくまなく眺めていたらいい情報に出会った。Windows7アップグレード版でのクリーンインストール方法: 1.1回目インストール− DVDブートし新規インストールを選択する。 (インストール場所選択画面で新しいHDDならそのまま、既にWindowsがある時はドライブオプションからディレクトリ削除・フォーマット、後々のことを考えると他のパーティションも全部削除した方がよい。) 2. インストールを進めるとプロダクトキー入力を求められるが、この時点では入力しないでインストールを継続して完了するまで見届ける。(プロダクトキーを未入力で進めるとは知らなかった) 3. インストール終了後、2回目インストールを実行−DVDブートし新規インストールを選択する。 4. インストール場所選択画面でドライブオプションからパーティーションを削除・フォーマットしてインストール。 5. インストールを進め、今度はプロダクトキーを入力して最終完了まで。 この方法に基づきひとつひとつきちんと行った。この連続技インストール後に手動で認証を取りにいった。途中に自動認証のチェックがあるのでわざわざそれを今回は外して行ったわけだ。ただ手動認証の場所が分からなくて往生した。なんとか、スタート→コンピュータ(右クリック)→プロパティの最下部に認証を手動で行える場所があった。その後何度も認証しているというこの確認画面を眺めては、今度はこの件に関しては大丈夫だろうと思っている。この次に発生する不具合は認証問題では絶対ないという状況だけは作った。 ・
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短いようで長く、長いようで短い人生でたくさんの人と知り合うことが出来た。それだけで充分仕合わせだ。 生まれてきたときも、また死んでゆくときも、その瞬間の姿を自分の眼で確かめることができない。「人生の目的は?」という問いは永遠に解き明かされることはなく、生きているそのことこそが人生だという言葉だけがやけに耳に残る。 60才を過ぎた今だってまだまだ幼い思考の堂々巡り。昨日も、今日も明日も無駄な時間を費やしている。 どんな善人でも、どんな悪者だって死んでしまえば皆同じ。なんと素晴らしい哉、人生。 「聖地巡礼」イエス・キリスト発見の旅〜祈りと美と巡礼と。 |